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ORIGINAL RANKING ARCHIVES

 毎週オリジナル(CDセールス×ラジオエアプレイ)の邦楽ヒットチャートを更新!!

2017年に向けて ~チャート作成の考え方~

あ!け!お!め!

昨年は、ヒット曲に大変恵まれた一年でした。「恋」「前前前世」「花束を君に」をはじめとして、私のチャートには入っていませんが「PPAP」「PERFECT HUMAN」「海の声」など、世代を超えて誰もが知っている、口ずさめる曲が多かったことが、2016年の邦楽シーンの特徴といえるでしょう。

このブログで公表しているのは2015年以降のチャートですが、私はヒットチャートを2008年から作り続けています。単にヒットチャートを作ることそのものの楽しみのほかに、ある問題意識が私のチャート作成の根底にあります。それは、非常に単純なものですが「なぜ1990年代~2000年代前半の邦楽はヒット曲が多く、それ以降はヒット曲が少ないのだろう?」というものです。もう何年も前から指摘されてきたことではありますが、オリコンチャート「だけ」で音楽のヒット状況を見ようとするのはナンセンスです。もちろんオリコンチャートは、非常に長い歴史がある、集計方法が明示されている、すべてのランクイン作品の推定売上枚数が公表されるなどの点から、邦楽のヒットシーンの状況をつかむのには不可欠です。しかし、昨年のヒット曲は、そのヒットの状況がオリコンチャートには全く反映されていないものが多くあります。CD売上ではなく、ダウンロード、YouTubeでの再生、ラジオ、有線など、さまざまな場面からヒットに火が付き、盛り上がることが、2010年代以降の典型的なヒットのパターンです。着うたランキングやダウンロード回数が音楽業界で幅を利かせる2004年頃以前には、とにかく「音楽の流行といえばオリコン!!」という風潮があったものと思いますが、今ではその権威は失われつつあります。

そこで、そのようなオリコン一辺倒な考え方から、さまざまな要素を合算して独自の計算方法によってはじき出したオリジナルランキングの作成や普及が広まっていきました。いまオリコンにとって最大のライバルとなっているのは、CD売り上げのほかにラジオオンエア、ストリーミング、Youtube再生回数、Twitterでのツイート回数などさまざまな要素を合算したBillboard Japan HOT100でしょう。ほかにも、FMラジオ局が発表するチャートや、個人が趣味で作成しているチャートも多数あります。このようなタイプのチャートは、集計方法はあくまでも独自であり、どのような要素に重点を置き集計するか、というのはチャート作成者の判断に委ねられています。たとえば、このブログで公表しているチャートは、CD売り上げとラジオオンエアをもとに独自の計算方法で作成しています(今年からはダウンロード回数も計算に含める予定)。そこで、「なぜラジオ?」と聞かれたとしても、私としては「ただ私自身がラジオが好きだから、ラジオがヒット曲を生み出す場であると思うから」という答えを返すことしかできません。私自身の適当な判断に基づいた身勝手なチャートともいえるでしょう。

しかし、私は、チャート作成にあたって「完璧なチャートはどこにも存在しない」ということを念頭においています。ラジオなんて全く聞かないという方には、このチャートではなく他のチャートの方が納得がいくでしょうし、その逆もしかりです。独自チャートには、ヒットの状況を的確に反映させるという正確性も重要ですが、「見て楽しい」という娯楽性(?)も欠かせないものと考えています。例えば、本チャートでは、基本的にランクインした曲は下位に初登場し、徐々に順位を上げていき、最高位を更新したのちやがて下がり、圏外へと落ちていくという「逆V字方式」(今命名しました)を採用しています。これは、「ZIP HOT 100」にみられる特徴ですが、この方式を、ヒットチャートを面白くする手段として用いています。そのため、オリコンのように、初登場1位を獲得することはありえません。

今年は、このブログで公表しているオリジナルヒットチャートを、多くの方に見ていただけることを目標にしています。また、昨年はほとんどできませんでしたが、ライブレポ、思い出の曲レビューなども充実させたいと思います。今年も、昨年以上に多くのヒット曲が生み出されることを心から楽しみにしています。

(このブログを継続的に見ている方がいるとは思えませんが)今年もよろしくお願いします。